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子どもが学校に行きたくないと言ったら②~伊賀市の教育現場から~

9月23日に「子どもが学校に行きたくないと言ったら」というコラムを書きました。
今回はその続きのお話になります。

9月23日のコラムで「休みたいという息子を休ませてます」と書きましたが、
そこにいたるまでには紆余曲折がありました。

私には2人息子がいます。前回は長男の話を書きましたが、
実は次男も小学校入学当初に行きしぶりがありました。

次男は自分のルーティーンが崩されると「行きたくない」、
「もう(分団の集合時間に)間に合わない」と自分の殻に閉じこもり学校を休みたがりました。
例えば、朝起きて30分は“ぼ~”とする時間が必要だったり
、お気にいりの場所は空けておいたりと…。
みんな朝から次男の態度にびくびくしていました。

2人の息子が学校に行きはじめて合計8年。
最近ようやく「1日くらい休んだっていいやん」と思えるようになってきました。

ですが、まだまだ周囲の理解をえられていないと感じることがあります。

「学校は休んでもいい」という考えが少数派なのか知りたくて、
今回、谷口修一伊賀市教育長、茶本康一学校教育課長にお話しをお伺いしました。

右)谷口修一伊賀市教育長、左)茶本康一学校教育課長

「いつ休んでもいい」そして「いつ学校に来てもいい」オールOKの姿勢

谷口教育長に不登校の子どもたちを育てるママたちの話や私の経験をお話しました。
すると、谷口教育長は「無理させる必要なんてない。行きたいときに学校にくればいい」と仰られ、
また、学校では部活だけきている同級生に対して”ずるい”という子どもたちの声があることを伝えると
「それは(教員が子どもたちに)そうじゃないということを伝える指導が必要」とまで仰っておられました。

伊賀市の教育現場では「無理せずに休んでいい」という考え方が浸透していることを実感しました。

教育現場の受け入れ態勢が整っていたとしても、親を始め周囲の環境が変わらなければ
その子を追い詰めてしまう可能性があります。

そこで、頭に浮かんだのが「なぜ学校にいけないのか?」ということで
せっかくの機会をいただいたので質問してみました。

学校に行けない理由は本人も気づけないモヤモヤ?

私個人としては、友達や教職員などとの人間関係を始め、
思春期特有の子ども自身の内面と向き合う時期だからという考えがありました。

教職経験のある茶本学校教育課長によると「本人自身もなぜいけないのかを言葉にすることが難しく、
何年も経って当時を振り返った時にようやく〇〇が原因だったのかな」と話してくれる子どもさんいたそうです。

本人も小中学生であり、上手く言葉にできないモヤモヤを保護者や教職員である大人が理解することは難しいと思います。

時には背中を押すことも大切。家庭と学校の両輪の関係

ただ、中には夜間にゲームやスマートフォンをすることで昼夜が逆転して学校に行けないということも考えられます。

我が家でもあります。
「翌日、ちゃんと起きるから〇〇まで起きていていい?」と。起きたためしがない…。
そんな日は、自業自得なので自己責任で登校してもらいます。

そういった日常生活の中で、親としての見極めと学校側としての関わりも
重要になってくると思います。

谷口教育長のお話を聞いていると「学校は休んでいいもの」と思えてきませんか?
ですが、谷口教育長によると子どもたちの中には「(学校に行くために)背中を押してほしい」と思っていたり、
何かきっかけがあれば学校に行けるようになったりする子もいるそうです。

我が家の場合、気持ちの切り替えが早い長男は、行きたくないと思っていても、その場の雰囲気に流され、
学校から帰ってくると「楽しかった~」と話します。
親としては、「いやいや、朝あんなに休みたい‼」と訴えていたのに思うほどです。

子どもによっては、日によっては「行きたくない」が一過性ものであり背中を押してもらえるといける場合もあります。

そこを家庭と学校側でそれぞれ見極め、情報を共有して、
その子にあった関わり方を探していくことで改善の糸口が見つかるかもしれません。

最後に伊賀市には、
何らかの理由で学校に通えなくなった子どもたちの居場所として
伊賀市が開設しているふれあい教室があります。

また、地域には
民生委員さんが運営する「10代ふれんどCafé」などがあります。

また、みえのわでもオンラインやリアルの場を通して
交流会を開催しています。

みえのわは「一人でできないこともみんなで」を大切に活動しています。
1人で悩んでいることもみんなで分かち合うことで
気持ちと思考の整理をお手伝いできると思っています。

最後に、お忙しい時間の中
コラム作成の為お話いただきました
伊賀市教育長 谷口修一様、学校教育課長 茶本康一様
本当にありがとうございました。

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坂井 真緒

坂井 真緒

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