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【子育てコラム】子育て世帯に優しいおたがい様の気持ち

ゴールデンウィークが終わっておよそ2週間。
急な夏日や猛暑日にみなさんいかがお過ごしでしょうか?

今回は、ゴールデンウィークの時に経験したことを元に
自分を責めない、周りに流されない”おたがい様の心”について
まとめてみました。

読んでいただいた皆様の頭の隅に
”おたがい様”という言葉が残ると幸いです。

ゴールデンウィークに経験したこと。
それは、公共交通機関で移動中に乗車してきた
親子連れの方が降車する時に転倒してしまった。

文にするとたった2行のことなのです。
これは”子育てしやすい社会づくり”を目標として
活動している私の自戒でもあります。

ゴールデンウィークの後半戦に入り
Uターンラッシュも始まっておらず
空席が目立つ電車の中で起こったことです。

友人と出かけたイベントの帰りの車内。
お母さんと2歳ぐらいの男の子が乗車してきました。

少し暖かくなってきたこともあり
男の子はぐずり気味。
「靴、イヤ!」とお母さんに訴える男の子。

隣にはお母さんの腕の中ですやすやと眠る4歳くらいの男の子。
子育てが終わり懐かしむ初老の女性たち。
離れた所には部活帰りの大きな荷物を持った大学生。

私の記憶では、車内には20人にも満たない人達…。

子育ての世帯と地域をつなぐ活動をしている私としては
周りの反応が気になり見渡すと…。

なんとも和やかな雰囲気。
初老の女性たちはにこにこと昔を懐かしむように
なだめるお母さんの姿を見つめている。

我が子が腕の中で眠るお母さんは
そっと席を移動して祖父母のまつ所に…。

一所懸命なだめるお母さんも
声を荒ぶることもなく
「靴をはくのイヤ?ぬぐ?」

約束ができるようになる4歳ごろまで
息子たちと公共交通機関に乗るのを
頑なに嫌がり車移動をしていた自分が
恥ずかしくなるくらいに
理性的に我慢強くイヤイヤ期であろう
息子さんに寄り添う姿を見ていました。

事件はその親子が降車する時に起こりました。

誰もその親子を責めることなく
むしろ暖かく見守っている~と思い込んでいた私。

そのお母さんは、降車の際
我が子が脱いだ靴を片手にもち
抱っこして足早に降りようとした結果…。
転倒してしまったのです。
あろうことかその子の靴が線路に落下…。

ここでコトを荒げてしまうと
電車の遅延で違う問題を発生させてしまう。

どうすることもできずに…電車は出発。

誰もあの親子を責めることなく見守っていたのになぜ…。
声を掛けておけば…。
「靴もちましょうか?」たったその一言。

すごく悔やまれます。

そのお母さんは電車の中で
気丈に子どもをなだめていただけ…。
周囲に迷惑をかけているのではないか?
究極のところ
子ども一人なだめることのできないダメな母親と思われていないか?

無言の圧を
そこまで感じていたかもしれない。

世の中には、マタニティマークやヘルプマークなど
配慮をさりげなく「気づいてください」と提示する
ものはありますが…。

あの空間の中で「手伝いましょうか?」、
「少し助けてもらえませんか」が気軽に言える
優しさの空間がどうすればできるのか?

女性専用車両を作るのなら
親子専用車両作ってしまえなんて
安易に考えてしまう始末…。

なかなか、解決できる問題ではないこととは
思いつつ…。

もっともっと、おたがい様の心が広まるように
ここに記すとともに…。

もっともっとその思いを声にしていこうと
原点回帰のゴールデンウィークでした。

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坂井 真緒

坂井 真緒

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