新学期が始まって2週間が過ぎました。
最近、子どもたちの周りでこんな話を聞きます。
夏休みは部活にいけてたのに学校にいけない…。朝起きれない…。
しまいには、「学校に行きたくないと子どもが訴える」と。
「長期休暇明けは子どもたちの自殺の割合が増える」という報道も見られます。
今回は、「そんな時、どうすればいいの?」の打開策の一つとして私の実体験をご紹介しようと思います。
きっかけは些細なことの積み重ね…
我が家の息子が小学4年生の時の話です。
小学校にも慣れ、中学年と呼ばれる時期は勉強内容は難しくなったり、学校での責任も増えてくる時期です。
その流れにうまく乗れなかった息子は、「4年生にもなって…」、「学級委員なんだから…」担任の先生からのプレッシャーと。
小学1年からやっているミニバスケットボールで上級生からこっぴどく叱られたタイミングで…。
「学校もバスケも辞めたい!」と言い出しました。
私的には「気持ちの切り替えの早い子だから明日には行くでしょ…」と思っていましたが、
その時は、上手く事が運びませんでした。
そんな時です、たまたま新型コロナウィルス感染症による緊急事態宣言が発令され学校が休みになりました。
寄り添いはその子それぞれ
コロナ渦で大変な思いをされた方が多い中、
我が家にとって親子でゆっくりと考える時間となりました。
息子と【何が辛かったのかを整理する】作業を行いました。
担任の注意が辛かった。
担任がクラスメイトを指導する姿を見て恐怖を覚えたそうです。
「学校に行かなくていいよ」と気軽に言える環境の中で、息子が「友達と会えないのはさみしい」と言い始めたのです。
「じゃあ、クラス替えして担任が変わったら行く?」、「6年生が卒団したらバスケ再開する?」
「学校に行きなさい!」は簡単に言葉にできますが「行かなくていいよ」と伝えるのは本当に難しかったです。
学校を嫌いになるくらいなら1回休みをしてみよう
この経験を経て、我が家は月1おさぼりシステムを導入しました。
とは、言っても学校を休んでも同級生が授業中はゲーム・スマホは使用できません。
その変わりに学校のタブレットでのを使った自宅学習や給食の変わりに自分で作ってみる。
など、家庭でできることを自分なりにやることだけが休む際の約束です。
9月になって息子が月1おさぼりシステムを使用しました。
しかも最近では、交渉上手になって、「主要5教科は国語のみ、その他は学活。だから休みたい」と。
何か気分が乗らなくても、自分の中で折り合いをつけて上手く休むようになってきました。
子どもたちの中には、
無理やりに学校にいかせるより、一度休ませることで「家にいてもつまらない」と感じる子もいるそうです。
気軽に休める環境づくり
親が子どもの休みを受け入れることができても、周囲が受け入れてくれないということを耳にします。
「理由もなく学校を休むなんて!」と…。
大人でも自分のイヤな集まりに理由をつけて欠席するのに…。
なぜ子どもはダメなのか?
しかも子育て中でない比較的若い人にそう指摘されることもありました。
まだまだ、ご自身の型や社会の当たり前を子どもたちに当てはめる方がいます。
子どもたちの「ちょっと学校に行きたくないな」を「学校に行きたくない」まで大きくしてる一つの要因として
昔ながらの「子どもは学校に行くべき」という固定概念があると私は思います。
様々な理由で、学校に行きづらくなった子どもたちを「行きたくない!」を意固地にさせてしまってると思います。
子どもたちが「気分が乗らないから休みたい」と言える社会。
その些細な受容で「息子のように休み休み学校に行ける子もいるのでは?」と思います。
次回は、実際に子どもが不登校になった経験を持つ小林有仁子アンバサダーの実体験をお伝えします。
アンバサダー:小林有仁子
このコラムを通して、1人でもご自身とお子さんを「まっいいか。何とかなるよね」と思えるお手伝いができれば幸いです。
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